善光寺・東庭園の見どころ
善光寺の見所は国宝になっている本堂だけではありません。
本堂の東に展開する「東庭園」も、知る人ぞ知る素晴らしいガーデンです。
しかし善光寺のホームページの境内案内には、建造物や文化財の案内はありますが「東庭園」の記載がないので、知らずに訪れると、注目せずに通り過ぎてしまう可能性もあるでしょう。
今回はそんな善光寺東庭園の見どころについてお伝えします。
善光寺本堂の東側の庭園
善光寺東庭園は名前のとおり、善光寺本堂の東側にあります。
本堂東側には、重要美術品に指定されている鐘楼もありますが、本堂と鐘楼のちょうど裏手です。
この庭園は、1992年に造成された比較的新しい庭園です。
造成から四半世紀、木々はまだ貫禄というには小さめですが、少しモダンな和の庭園は忙しい旅の合間をホっとさせてくれる空間です。
【見どころ・その1】「花」
東庭園の代表的な見所は「花」であり、とりわけ何といっても春の桜は鮮やかです。
ソメイヨシノから八重桜まで順に咲きますが、東京よりも少し見頃は遅くなります。
年によって差はありますが、大体ソメイヨシノは4月中旬。八重桜は、4月下旬から5月頭まで楽しめます。
東庭園の花は桜だけではありません。
花モモ、ボケ、しゃくなげ等々、春を中心に途切れることなく花が咲き乱れ、夏には緑が中心の豊かな庭となりますが、シラン、キンシバイなども咲いています。
【見どころ・その2】「水と蛍」
善光寺の東庭園は、お寺によくある枯山水の庭ではなく、湧き水が流れる水場があります。
鐘楼の奥に池があり、ここから湧き水が湧いています。
湧き水は小さな川となって、東庭園の中を流れ、池に流れこんでいますが、この池は夏になると蛍の名所となるのです。
例年20~数十匹と数は多くないようですが、初夏の風情を感じられる夜の善光寺を楽しめます。
【見どころ・その3】「びんずる市」
善光寺東庭園では、4月~11月にかけて「善光寺びんずる市」というマーケットが開かれています。
「自分でつくったものを善光寺で見せる、商う、伝える」がテーマとなっており、地元の方を中心にアートやクラフト、花や飲食物の「手しごと」が出展されます。
善光寺のびんずる市、実は善光寺のびんずる様のお告げで始まったとも言われています。
「善光寺の境内で、日本の作り手を育て、人と人とが繋がっていくようなチャレンジを」
そんなお告げを切っ掛けに、びんずる様の300歳をお祝いして2013年に始まった「びんずる市」。
「びんずる市」には、地域のコミュニティーとしての「寺」の役割を再構築するという意味合いもあるようです。
善光寺びんずる市の日程
🐮日程:2023年は4月~12月
🐮開催日時:毎月第2土曜日 10~16時
※4〜8月は10時〜16時/9月〜12月は10時〜15時
🐮開催場所:善光寺東庭園および六地蔵広場