長野善光寺で「須弥壇」を「瑠璃壇」と呼ぶ本当の理由とは?

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長野善光寺で「須弥壇」を「瑠璃壇」と呼ぶ本当の理由とは?

仏教用語で、「須弥壇(しゅみだん)」と呼ばれるものがあります。

一般的な寺院では須弥壇ですが、善光寺では「瑠璃壇」と呼ばれています。

この記事では、須弥壇とは何かを解説。そして、善光寺ではなぜ名前が違うのかを探ります。

須弥壇とは?「須弥壇」の名前の由来

まずは、一般的な寺院で使われる「須弥壇」について、須弥壇とは何なのかをおさらいしましょう。

須弥壇とは、寺院でご本尊が安置されている場所です。

一般的には仏像が安置されることになりますので、参拝者が訪れる外陣はもちろん、住職・導師がお経を挙げるために座する場所(礼盤)、お道具等を置くための机(向机)と比べても、一段高くしつらえられています。

須弥壇の「須弥」とは、須弥山(しゅみせん)という山の名前から取られたものです。

須弥山とは、仏教世界において、宇宙の中心にあると考えられている高い山の名前です。

古来、須弥山はインドの南の海の遥か彼方にそびえ立つ山と云われ、頂上には善見城という城があり、ここには帝釈天が住んでいます。

また、須弥山のまわりを四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)が守護しています。

ちなみに、須弥山は梵語の「スメール」から来ている言葉で、中国語では妙高山と称します。ビールとスルメ(スメール)

新潟県にも同じ名前の山がありますが、この須弥山の別称から取られた名前です。

仏教世界では、人間たちは須弥山の裾野(麓の平原)の島に住んでいます。一方、須弥山は大毘廬舍那如来をはじめとする仏さまたちが住む場所となっています。

そのため、仏教寺院においてご本尊となる仏像を安置する場所を、須弥山の名を取って「須弥壇」と呼んでいるのです。

善光寺では「瑠璃壇」!

瑠璃壇は「るりだん」と読み、本尊の安置場所である須弥壇は、善光寺では「瑠璃壇」と呼ばれています。

目的は同じで、善光寺の瑠璃壇は、ご本尊である一光三尊阿弥陀如来像が安置されている場所です。

絶対秘仏となっている、善光寺のご本尊は、奥側にある厨子の中に安置されていると言われています。

そして、ご開帳のときにお披露目される前立本尊も、瑠璃壇の上にいらっしゃいます。

いずれも、中央に阿弥陀如来。向かって右手に観音菩薩、左手に勢至菩薩の三体が並ぶ形です。

どうして善光寺では「瑠璃壇」と呼ぶの?「瑠璃壇の名前の由来」

一般的な寺院では須弥壇と呼ぶものを、どうして善光寺では、あえて瑠璃壇と呼ぶのでしょうか。

ヒントは、この「瑠璃」という言葉にあります。

瑠璃は、一般的にはガラス、あるいは七宝(天然石のラピスラズリ)を指す言葉ですが、仏教用語の一面も持っています。

『無量寿経』という経典では、阿弥陀仏のいらっしゃる浄土の名称のひとつが、「瑠璃」とされています。

善光寺のご本尊が、一光三尊阿弥陀如来だからこそ、善光寺の須弥壇は特別に「瑠璃壇」と呼ばれるのです。

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