長野🐮善光寺「雲上殿(納骨堂)」の歴史や見どころ(特徴・建築様式・大きさ)を‥‥‥知ってみたぃ?

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長野🐮善光寺「雲上殿(納骨堂)」

創建年

  • 1949年(昭和24年)
建築様式

  • 多宝塔
  • 二層

※左右比翼型回廊付き

屋根の造り

  • 宝形造り

※頭頂:相輪付き

雲上殿・西納骨堂

雲上殿・西納骨堂

竣工年

  • 1997年(平成9年)
建築様式

  • 鉄筋コンクリート造
  • 地上2階
設計者

  • 中村建築研究所
発願者

  • 善光寺

雲上殿・東納骨堂

雲上殿・東納骨堂

竣工年

  • 2015年(平成27年)
建築様式

  • 鉄筋コンクリート造
  • 地上2階建て
設計者

  • 中村建築研究所
施工者

  • 金澤工業株式会社
発願者

  • 善光寺

善光寺・雲上殿の読み方

雲上殿は「うんじょうでん」と読みます。

善光寺の本堂から北へ約1km。車だと8分ほど。歩いて20分の所に善光寺の納骨堂があります。

そして、この納骨堂こそが「雲上殿」と言います、




「雲上殿」の歴史・由来

雲上殿は、善光寺・本堂から少し離れた山の中腹に位置するので、長野市の街を一望できるスポットとなっています。

本殿、右隣に事務所、本殿の前の道を挟んで、西納骨堂と東納骨堂があります。

西納骨堂、本殿、事務所、東納骨堂の順に渡り廊下でつながっており、境内を上から見ると、建物がコの字型に並んでいるように見えます。

たくさんの納骨場がある雲上殿ですが、昔は本殿しか建っていませんでした。

本殿は昭和10年に工事が開始され、完成を迎えたのが1949年(昭和24年)となります。

その次に西納骨堂が1997年(平成9年)に建設され、2015年(平成27年)2月には東納骨堂ができました。

このように、納骨場が増えているのは、それだけたくさんの人々が、善光寺に納骨したいと願った結果でしょう。

人々がこぞって「善光寺」に納骨する「2つ理由」

本殿に加えて西と東の納骨堂が建てられるほど、善光寺に納骨したい人は多くいます。

なぜ、善光寺の納骨堂はこんなに人気があるのでしょうか?

それには大きく2つの理由があります。

「善光寺」に納骨する理由【その1】

1つ目の理由はは、善光寺が「無宗派である」ということです。

善光寺の住職は、天台宗の「大勧進(だいかんじん)」と浄土宗の「大本願(だいほんがん)」の2人の住職が兼任しています。

2つの宗派の僧が、1つのお寺の住職を務める稀なケースですが、これは善光寺それ自体に宗派が無いことに理由があります。

江戸時代、1688年(貞享5年)、善光寺に参詣した松尾芭蕉は、自身が綴る『更科紀行』にて、以下のような俳句を残しています。

月影や 四門四宗(しもんししゅう)も ただひとつ

四宗とは、仏教では浄土宗、禅宗、真言宗、律宗のことを言います。

月のように光り、私たちを極楽浄土へいざなって下さる阿弥陀如来さまのもとでは、宗派の違いなど必要なく「仏の教えは1つになっている」と芭蕉は感じたのです。

過去には、浄土真宗を開いた「親鸞(しんらん)」や、時宗(じしゅう)開いた一遍(いっぺん)など、宗派の開祖らも善光寺に参拝しています。

善光寺は宗派を問わず信仰者を受け入れ、どんな宗派の人からも信仰の対象となっているのです。

「善光寺」に納骨する理由【その2】

2つ目の理由は、善光寺が全国的に信仰されるお寺であるということです。

善光寺御詠歌の第3番では、次のように詠われています。

身はここに 心は信濃の 善光寺 導き給え 弥陀の浄土へ

この御詠歌の意味とは主に以下のような理由になります。

「自分の体は、長野にはないが、遠く離れていても心は善光寺にあるのです」
「どうか阿弥陀さま、極楽浄土へみちびいてください」

この歌のように信州長野の善光寺の阿弥陀さまは、全国各地で信仰されています。

善光寺への信仰は、平安時代の中期から広まりをみせます。

全国を津々浦々歩いて、浄土の教えを説く僧を「聖(ひじり)」と言いました。

善光寺の阿弥陀如来さまの教えを説いてまわる善光寺聖たちによって、信仰者の数はどんどん増えていきます。

善光寺聖がたくさんいたのは、善光寺のご本尊の善光寺如来さまが、約45㎝と小さく、持ち運びしやすかったことが1つの理由のようです。

また、鎌倉以降になると武将らの強い信仰から、善光寺のご本尊は各地に渡り歩き、その土地の民の信仰心を高めることになったのです。

現在も一度は参りたいお寺として、各地から参詣者が絶えないお寺です。

先祖代々のお墓に骨を埋める人でも、一部の骨は善光寺へ分骨したいと考える人も多いようです。

善光寺・雲上殿でできる「4つ納骨方法」

善光寺の納骨堂・「雲上殿」では、以下の4つの納骨方法があります。

合葬納骨

他の善光寺の信奉者たちと一緒に合葬される形で全骨、または分骨を「雲上殿」の境内に埋葬します。

1年ごとの管理料は必要ありませんが、その人だけの骨を後から取りだすことは不可能です。

個別納骨

全骨、または分骨を善光寺指定の骨箱にいれて、納骨堂で納骨します。

合葬と違い、1年ごとの管理料がかかりますが、お参りしたい時に、故人の骨(各骨箱)を取り出してお参りさせてもらうことができます。

霊龕

霊龕(れいがん)とは、納骨の場と、仏壇が一緒になった納骨室のことです。

納骨堂の霊龕の部屋は、壁一面にずらっと並んだそれぞれのお墓の扉があり、扉を開けると箱形の空間が広がっています。この空間をお墓として利用できます。

霊龕は、夫婦2人分の全骨が入れられる納骨スペースを持っていますので、個人や夫婦のお墓として利用できます。

また、分骨すれば、家族の骨も入れられるようです。

また、霊龕の使用権を持つと、善光寺の春秋の法要に参加できるなどの特典があります。

霊檀(れいだん)

霊檀(れいだん)とは、納骨の場と、仏壇が一緒になった納骨室です。

霊龕よりも大きなタイプの納骨室で、先祖代々のお墓として使用することができます。




ところで・・善光寺・雲上殿は一般の人でも参拝できる??

雲上殿は善光寺の納骨堂ですが、雲上殿に納骨をしていない人でも自由に参拝することができます。

雲上殿の本殿では、「一光三尊如来菩薩像」をご本尊とし、おまつりしています。

この像は、善光寺の秘仏であるご本尊を模したものです。

前立のご本尊でさえ7年に1度しか拝むことができないのに、雲上殿では毎日「一光三尊如来菩薩像」にお参りすることが出来るのです。

雲上殿の本殿は多宝塔のような形になっており、朱塗りのお堂の上には、2層の宝形型の屋根、さらに屋根の頂(てっぺん)には、相輪が建っています。

また堂の両側に翼堂がくっついていて、正面から見ると凸の字を横長にしたような形の建物になっています。

そして本殿の中にある仏殿には、「善光寺縁起」にもとづく壁画が描かれています。

この壁画は「野生司香雪(のうす こうせつ)」によって描かれた四面の大壁画です。

この壁画を描くために野生司氏は長野に移住し、描き始めてから7年の歳月をかけて完成しました。

雲上殿の「牛の石像」と「動物供養」

「雲上殿」の境内には、一頭の牛の石像があります。

牛の石像自体は、もともと大正時代に寄付されたもので、善光寺の東の庭園にあったものです。

それを善光寺で飼っていた「白牛の墓石」とするために、雲上殿へ移したのです。

1951年(昭和26年)、インドから2頭の白牛が善光寺へ寄贈されました。

これは、インドと日本で活躍した上述の「野生司香雪」との縁によるものです。

野生司香雪は、インドの初転法輪寺の「仏陀の生涯」をテーマにした壁画や、善光寺雲上殿の「善光寺如来伝」の壁画を描いています。

白牛は善光寺で大事に飼育され、2代目も生まれました。

この白牛が亡くなった後、雲上殿の境内で見晴らしのよい場所に埋葬されました。

この白牛の墓所には、2015年(平成27年)7月から、動物供養も行われ、動物やペットの骨が合葬されています。

善光寺・雲上殿の御朱印の種類・値段(初穂料)・授与場所・営業時間など

雲上殿の本殿では、お待ちかねの御朱印を授かることができます。

詳しくは、雲上殿・本殿の受付で授与されています。

雲上殿の御朱印は1種類です。
ド真ん中に「殿っ!..オラるぁ」と大きく墨書きされた御朱印です。

善光寺「雲上殿」 

雲上殿の御朱印の値段(初穂料)

  • 300円

善光寺・雲上殿では御朱印帳も販売されている?

雲上殿では、御朱印だけではなく、善光寺オリジナルの御朱印帳も販売されています。

善光寺・善光寺・雲上殿の御朱印帳

  • 善光寺オリジナル御朱印帳の値段:1700円

善光寺雲上殿納骨堂のお問い合わせ先「住所・電話番号・営業時間・定休日」

善光寺・雲上殿事務所

  • 住所:〒380‐0801
    長野市箱清水3丁目1775番地
  • 電話番号:026‐234‐3595(雲上殿事務所)
  • FAX番号:026-217-0876
  • 営業時間(受付時間)午前9時〜15時
善光寺・事務局「教務課」(※15時以降)

  • 住所:〒380-0851 長野県長野市長野元善町491-イ
  • 電話番号:026-234-3591
  • FAX番号:026-235-2151
  • 営業時間(受付時間)午前9時〜16時




善光寺・雲上殿の見所(見どころ)

雲上殿に行くならオススメは春!雲上殿で花見もできた?!

善光寺の裏手から、雲上殿へ続く道は桜坂と呼ばれ、約650本の桜が自生しています。

例年、4月上旬になると、ソメイヨシノが開花し、いつもは静かな納骨堂にも多くの花見客が訪れる桜の名所となっています。

雲上殿・桜・花見朱色の本殿があわいピンクの桜に囲まれる姿が見られるのはこの時期だけです。

夜なると桜坂のぼんのりに明かりがつき、夜桜を楽しむことができます。

また雲上殿への階段の一番上からは、長野市街の夜景も見ることができます。

ぜひ、春の夜に雲上殿へでかけてみましょう。

善光寺・雲上殿では長野一の夜景が見れる!!

雲上殿は、長野を一望できるほど山の上に位置します。

したがって、夜に雲上殿へ訪れると長野市街の夜景を見渡すことができます。

夜景を楽しめるように、広場が設けられておりベンチに座りながら夜景を楽しむことができます。

ただし、注意点としては、この広場には外灯がいっさいありません。

したがって、月明かりか町の街灯しか灯りが無いことになります。

くれぐれも足下には注意は必要です。

恋人で訪れているのであれば、オバケ屋敷のようにカレカノの距離をグッと縮めるチャンス到来ですね!

しかし、くれぐれも..ウフぅんなことや..アハぁんなこと・・は、しないようにしましょうね。

まぁ、他にも夜景を見に来ている方も多数いますので上記の「うふアハ」を遂行するには勇気がいるでしょう。

雲上殿の夜景を見るときの駐車場と注意点

  • 駐車場の場所:展望道路沿いにあります。
  • 駐車場の収容台数:乗車5台程度のスペースあり

駐車場から徒歩で階段を昇って行きます。

2分ほど歩くと広場が出てきます。

なお、道中はいっさい外灯がないので、懐中電灯などを持参することをオススメします。

の場所(地図)

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