長野🐮善光寺「経蔵」【重要文化財】
創建年
- 1759年(宝暦9年)
再建年(改修)
- 1832年(天保3年)
- 2014年(平成26年)
建築様式(造り)
- 宝形造り
- 八角輪蔵付
屋根の造り
- 檜皮葺
大きさ
- 横幅(正面):約15.5m
- 奥行:約15.5m
- 高さ:17m
- 礎石の高さ:約90センチ
四辺の柱
- 本数:30本
- 高さ:5m
- 直径1.15m
輪蔵の心柱
- 全長:約7.10m
- 直径:約3m
経箱の引き出しの数
- 手前:192個
- 最奥:64個
重要文化財指定年月日
- 1965年5月29日
善光寺・経蔵の読み方
経蔵は「きょうぞう」と読みます。
長野・善光寺「経蔵」の歴史・由来
善光寺の経蔵はまたの名を「輪廻塔(りんねとう)」と呼びます。
経蔵は1755年に造営が開始され、1759年に完成した木造の建物です。
本堂の脇、東方向に位置しています。
善光寺の経蔵もまた国の重要文化財に指定されています。
中には八角形の輪蔵があり、さらにその中には仏教経典から成る6771巻もの鉄眼黄檗版(てつげんおうばくばん)の「一切経(いっさいきょう)」があります。
輪蔵は円状に動くようになっており、飛び出た腕木を押して回すことにより、お経をあげたこと同様に扱われ、功徳を得られると言い伝えられています。
尚、経蔵の扉はお正月やお盆など彼岸の時にのみ開放されます。
経蔵の前にある経蔵塔と呼ばれる石造には円盤状の石が組み込まれており、誰でも回すことが可能です。
円盤状の石造には南無阿弥陀仏が刻まれています。
円盤状の石造を回すことで様々な苦悩から解放されると言い伝えられています。
尚、善光寺の経蔵は日光東照宮にある経蔵と似たような造りになっています。
経蔵周辺にはいくつもの石仏や石塔が置かれており、仏足石と呼ばれる釈迦の足跡を刻んだ石も置かれています。
釈迦の足跡の中にある輪っかは釈迦が教えを説いたということを意味しています。
長野・善光寺「経蔵」の見どころ
他にも、経蔵の中には釈迦如来像、伝教大師像、慈覚大師像、如意輪観音像が安置されており、輪蔵を考え造りだした傅大士像もあります。
経蔵の「笑い仏」
経蔵には、笑い仏と呼称される仏像が安置されています。
仏像は3体あり、それぞれ以下のような名前になります。
- 輪蔵の考案者と称される「傅大士(ふだいし)」
- 傅大士の息子の「普建(ふけん)」
- 同じく傅大士の息子の「普成(ふじょう)」
釈迦三尊像
- ※三尊=
・釈迦如来
・大迦葉尊者(脇待)
・阿難尊者(脇待)
如意輪観音像
- 六観音の一尊
※六観音=聖観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音、如意輪観音、准胝観音(不空羂索観音)
伝教大師像(最澄像)
- 天台宗開祖
慈覚大師像(円仁像)
- 天台宗3代目・座主
経蔵の拝観料金
この経蔵は2014年(平成26年)から再建工事(修復工事)が執り行われていましたが、2017年9月12日に工事が終了し、9月13日に落慶法要が営まれています。
よって現在は内部拝観が可能となっており、経蔵の拝観料金は次の通りです。
経蔵券
大人300円・高校生100円・小中学生50円
経蔵の拝観時間に関しては善光寺の拝観時間に準ずるものとなります。
善光寺の拝観料金や拝観時間に関しては以下の別ページにてご紹介しています。
善光寺・経蔵の場所(地図)
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