あなたは、善光寺のお戒壇巡りって知っていますか?
戒壇と称しているから、怪談・・なんて思われる方もいますが、それもそのハズ・・なんと!
善光寺のお戒壇めぐりは「お怪談めぐり」とも、囁かれるほどのドキドキの体験ができると評判です。
善光寺に来たかぎりは、ぜひ、一生の損のないように訪れてみてください。
大人も子供も楽しめるまるで「お化け屋敷」にでも入ったかのように暗闇の中を少しずつ進んでいくお参りです。
全国各地にお戒壇巡りはありますが、特に長野・善光寺のお戒壇巡りは、日本で最も有名なんです。
長野・善光寺のお戒壇巡りが他と違うのはなぜ?
お戒壇巡りといえば、善光寺と言われる所以を、知らない方のために少しご紹介しておきましょう。
善光寺のお戒壇巡りは、善光寺本堂の内陣に入口があることで有名です。
本堂の中の内内陣の最奥には、不思議な形状をした地下へと誘う階段があります。
まずは本堂の見学やお参りをしてから、本堂の地下へと続くこの階段から未知なる暗闇の奥へと身を投じていきます。
善光寺の戒壇めぐりが「お化け屋敷みたい」だと言われる理由は、真っ暗闇の中を右回りに壁をつたって進んでいくことになるからなのです。
- 長野・善光寺「お戒壇めぐり」の長さ:「45m」
それでゴールはどんな感じ?
壁をつたって進んで行くと、やがて扉が出てきます。
その扉の奥には、巨大な錠前があり、その先にがゴールとなっています。
なお、この錠前の上がちょうど、ご本尊である善光寺如来様が安置されている瑠璃壇になるそうです。
この錠前は、「極楽の錠前」と呼称されており、錠前に触れることで、来世の極楽浄土が約束されるという意味があるそうです。
なお、このお戒壇めぐりは、別名「胎内巡り」とも呼称されております。
お戒壇巡りでは、どんなご利益(効果)があるの?
実はお戒壇めぐりは、ただ単に暗闇の中を恐怖心を抱きながら闇雲に進むのではありません。
恐怖心と向き合いながら、恐怖心に打ち勝ち、何事にも屈しない勇気と精神力を得ると言ったご利益(効果)もあります。
そして、さらになんと!実は、ゴールとなる扉の奥の「極楽の錠前」に、直接、手で触れる事が、お戒壇巡りの最大のご利益(効果)と云われています。
長野・善光寺のお戒壇めぐりの意味・由来
お戒壇めぐりの意味とは、「往生(極楽浄土に生まれ変わること)」の際に、秘仏のご本尊様がお迎えに来てくれると言うものだそうです。
つまり、ご本尊である「善光寺如来様」との間に、後の往生の約束を、お戒壇巡りによって行うのだそうです。
分かりやすく言えば、戒壇とは「死後の世界=あの世」のことです。
そして、あの世の最奥の錠前に触れて(如来様の試練に打ち勝ち)、見事、無事に外へ出て来られたら、生まれ変ったと言う解釈になると言うことです。
長野の善光寺の本堂の前には、お戒壇巡りの看板が立っており、この看板には「道場の場」との書き記しがあります。
すなわち、「道場」でもあることから、真っ暗な回廊のなかを念仏を唱え、ゆっくりと進んでいき、極楽浄土を自らの手で探り当てると言った意味合いになり、つまりは「修行の1つでもある」と言った意味合いになります。
お戒壇巡りは、死ぬ直前の輪廻の世界を一時的に体験できる貴重な機会とも言えます。
一人でもカップルでもご家族でも旅行の際には、修行の一環としてチャレンジしてみてください。
江戸時代は瑠璃壇の周りを歩いた?
現在では地下に作られた通路を進みますが、室町時代には瑠璃壇のまわりを回っていた記録があります。
しかし江戸時代になると瑠璃壇のまわりに大勢の人が殺到したため、僧侶が勤行する際の邪魔になった経緯があり、地下道をこしらえて地下通路を巡ってもらう仕様に改変したとのこと。オホっ
戒壇めぐりした後の履物は棺桶に入れる?
なんでもお戒壇巡りする時に履いた靴や草履を大切に持ち帰り、自らの死後、棺桶に入れてもらうと極楽往生できるそうな。
今では半ば忘れられた慣習にはなりますが、往時の人々はそのようにしていたとのこと。
長野・善光寺のお戒壇巡りの料金(割引料金)など
善光寺では「内陣参拝」と「お戒壇巡り」が両方楽しめますが、内陣を参拝するためには、内陣参拝券を買う必要があります。
内陣参拝券の料金
- 大人・大学生は500円
- 高校生は200円
- 小中学生は50円
- 未就学児は無料
直接的な割引料金はありませんが、本堂前の「山門(三門)」の2階部分へ登るための券と内陣拝観券(戒壇めぐり)とのセット券が1000円で販売されています。
格安料金で、一家で参拝からお戒壇めぐりまで思い出に残る信州旅行ができます。
善光寺の本堂にて、戒壇めぐりまでの参拝ルートは、まずは外陣をめぐり、内陣参拝を行い、その後に、お戒壇巡りをしてから、本堂の外へ出るような流れになると思われます。
善光寺・お戒壇めぐりの混雑状況(待ち時間)
待ち時間は特別な展示(御開帳など)がある時期を除いて意外と少なく、行列ができていても30分以内で参拝できるようになっています。
本堂地下へ降りる階段の入口や通路は狭く、人が1人やっと通れるくらいの狭い通路になります。
善光寺の「お戒壇めぐり(本堂)」ができる場所(地図)
長野・善光寺の「お戒壇めぐり(本堂)」への交通アクセス
長野県の善光寺は、長野市内にあり、JR長野駅からは善光寺大門への「路線バス」が便利です。
車なら上信越自動車道の長野IC、須坂長野東ICから、善光寺までの所要時間は約40分です。
善光寺付近にはたくさんの有料駐車場があり、2時間以内なら500円です。
終わりに・・
信州長野の善光寺のお戒壇巡りは、訪れた人を呑み込むかのような神秘的な場所になっています。
参道や仁王門、仲見世通りにも名物の「おやき」や七味唐辛子のお土産、お蕎麦などのお店もたくさんあります。
善光寺本堂までの道のりも大変楽しいものです。
ぜひとも、名物のお戒壇巡りを楽しんでいってください。
スポンサードリンク -Sponsored Link-
当サイトの内容には一部、専門性のある掲載があり、これらは信頼できる情報源を複数参照し確かな情報を掲載しているつもりです。万が一、内容に誤りがございましたらお問い合わせにて承っております。また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。