長野・善光寺「本坊・大勧進」

スポンサードリンク

長野・善光寺「本坊・大勧進」

善光寺・大勧進萬善堂
創建年

  • 1796年(寛政8年)
再建年

  • 1894年(明治27年)
  • 2012年(平成24年
建築様式(造り)

  • 入母屋造
  • 平入
  • 木造

※地上1階建て

屋根の造り

  • 銅板葺

※唐向拝付き

設計者

  • 中村建築研究所
施工者

  • 株式会社 二見屋
  • 北野建設株式会社

善光寺・大勧進の読み方

善光寺には読みにくい名前の仏像やお堂が立ち並んでいますが、大勧進は「だいかんじん」と読みます。

「大勧進」とは?「大勧進」の言葉の意味・由来

善光寺の本堂の南西に「大勧進」というお寺があります。

山門手前を左に行き、石橋を渡ると門があり、この中にはたくさんの伽藍が集合しています。

これが「大勧進」です。

「勧進」とは、お寺の役職名の1つで「お寺への寄付を集める係」のことを言います。

善光寺では、この役職名が寺の名前となって残っているのです。

勧進とは、何も善光寺に限られた名前ではなく、日本全国のそれなりの規模の寺院であれば「大勧進」があります。

なお、現在では「勧進」と言う言葉は、あまり用いられなくなっており、主に善光寺のことを指し示すことが多いです。

善光寺・大勧進は完全な善光寺ではない?!

大勧進は善光寺の境内に位置しながら、なんと!善光寺とは違い天台宗の寺院となります。

つまり、善光寺・本堂は無宗派であり、大勧進は天台宗と言うことになります。

善光寺・大勧進の境内配置図と構造

善光寺・大勧進の境内には、萬善堂(まんぜんどう)という名の本堂を主として主に以下のようなお堂が立ち並んでいます。

  • 位牌堂
  • 紫雲閣
  • 宝物館
  • 地蔵八角円堂
  • 護摩堂(不動堂)
  • 無量寿殿(内仏殿)
  • 奥書院
  • 僧侶の修行の場である聖天堂

・・などたくさんの建物がひしめきあっています。

善光寺・大勧進の境内の見所(見みどころ)

善光寺・大勧進「茶室・沈香亭」

室町時代の様式の庭には、茶室「沈香亭(じんこうてい)」も建っています。

この茶室「沈香亭」や紫雲閣では毎月3日に茶会が開かれています。

善光寺・本坊・大勧進

善光寺・大勧進の大門「四脚門」

善光寺 本坊・大勧進 門

創建年

  • 1789年(寛政元年)
建築様式(造り)

  • 切妻造

※四脚門

屋根の造り

  • 本瓦葺

善光寺・大勧進の入口の表門は、1789年(寛政元年)に建てられたものです。

この大きな門は本瓦葺、切妻造りの屋根を持つ四脚門で、「大勧進」と書かれた額と、「大本山」「善光寺本坊」の文字が掲げられています。

大勧進は天台宗の大本山であるとともに、善光寺の宿坊である25ヶ院の本坊なのです。

善光寺・大勧進「放生池」

上述の四脚門の前には石橋がかかっており、橋の下の池があります。

この池は「放生池(ほうしょういけ)」という名前の池で、夏になると美しい蓮の花が見られます。

大勧進「放生池」これは「大賀蓮(おおがはす)」と呼称される蓮で、縄文時代の蓮の種を開花させたものだそうです。

他にも、放生池には、鯉、亀、すっぽんなどが生息しています。

大勧進「放生池」亀すっぽん門に向かって右には蓮、左には亀が見られることから、別名・「亀池」とも言われています。

また、門をくぐって中に入り、左脇にある授与所では「お血脈(おけちみゃく)」を授与することができます。

「お血脈」とはお釈迦様から大勧進の住職まで続く系図のことで、極楽浄土への必需品だとされています。

この「お血脈」は古典落語の題目にもなっています。

善光寺・大勧進「本堂・萬善堂(万善堂」

すでに上述した通り、万善堂は「まんぜんどう」と読み、善光寺・大勧進の本堂にあたります。

万善堂には、ご本尊が安置されており、そのご本尊とは善光寺・本堂と同じ仏様である「善光寺如来さま」です。

善光寺如来さまは、本堂・万善堂の正面奥に安置され、左側には永代過去帳、右側には善光寺開山である本田善光とその妻・息子の像がまつられています。

なお、万善堂では一般の参詣者でも、お堂の中に入ってお参りすることができます。

1796年(寛政8年)に創建されましたが、1852年(嘉永5年)に焼失しています。

その後、1894年(明治27年)に再建されており、さらに2012年に大改修が行われております。

現在見ることのできる万善堂の面影は、1894年(明治27年)に再建された時のものになります。

萬善堂の鬼瓦と「小笠原多加夫さん」

2010年に開始された万善堂の改修工事では、古くなって傷んだ鬼瓦が廃棄されました。

これを瓦ぶき職人の小笠原多加夫さんが長野市北尾張の自宅に持ち帰り、犬小屋の屋根にし、地元では有名になっています。


スポンサードリンク -Sponsored Link-






善光寺・大勧進「地蔵八角円堂」と「巨大な剣」

地蔵八角円堂とは、白壁、朱塗りの柱で出来た「八角形のお堂」です。

この八角形のお堂の前には、不動明王の「降魔の利剣」である「三鈷剣(さんこけん)」と呼称される巨大な剣と、不動明王に従う矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の像が建っています。

善光寺・大勧進「地蔵八角円堂」と「巨大な剣」一方、地蔵八角円堂の中では、「延命福徳地蔵菩薩(えんめい ふくとく じぞうぼさつ)」がおまつりされています。

延命福徳地蔵菩薩は、金色の堂内に安置されており、スラっとした立ち姿のお地蔵様です。

不動明王に関するものなので、護摩堂(不動堂)にちなんで建てられたものでしょう。

大勧進の境内では、萬善堂の左前に建つ「びんずる尊者の像」や「聖観音像」「稲荷社の祠(ほこら)」などもあり、この他にもたくさんの像や碑がたっています。

ご利益満点!大勧進・護摩堂での「厄払い(厄除け)」

大勧進・護摩堂「大勧進」は、「厄除けのお寺」としても知られており、その中でも「厄除け不動尊」として有名な「護摩堂(不動堂)」では不動明王がおまつりされています。

「大勧進」にある護摩堂は、日本三大不動尊の1つとされ人々に信仰されています。

※二大不動尊は、東京の目黒不動尊、成田不動尊で、三大不動尊の1つだとされる不動尊はいくつかあります。

護摩堂のご本尊である不動明王像は、天台宗門派の祖である円珍(えんちん)が作ったとされ、木造の怖いお顔の不動明王は、右手に金色の剣、左手には悪を縛り上げる羂索(けんじゃく)という縄を持って、前方をにらんでいます。

不動明王の隣には、愛染明王、元三大師(がんざんだいし)の像も安置されています。

善光寺・大勧進「護摩堂」の護摩祈祷の時間

大勧進「護摩堂」のご本尊の前では、以下の時間帯に1日5回、護摩祈願が行われています。

  • 9:00
  • 10:30
  • 11:30
  • 13:00
  • 14:30

護摩堂は畳敷きの広い間がありたくさんの人が中に入る事ができます。

護摩祈願は予約制ではないので、当日護摩堂へ行き、各時間の15分ほど前までに受付を済ませましょう。

護摩祈祷の所要時間

  • 15分から20分くらいです。
護摩祈祷の料金(初穂料)

  • 3000円から申し込むことができます。

※祈願料は授与されるお札の大きさによって異なります。

善光寺・大勧進「護摩堂」の「回向柱」

7年に1度の善光寺御開帳の時には、護摩堂の前に「回向柱」が建ちます。

この柱は、不動明王と「紐」で結ばれており、この柱に触れると不動明王に触ったことになるという「結縁柱」です。

御開帳時期が終わると、数量限定の「不動尊結縁柱御守り」が販売され、回向柱を削った木片をお守りとして授与することができます。

大勧進・護摩堂の「御朱印」

また、大勧進の護摩堂では、御朱印を授与できます。

御朱印は「善光寺如来」と「不動尊」の2種類あります。

善光寺如来の御朱印

達筆で少し読みにくいですが、御朱印の中央に墨書きで「善光寺如来」と記載された御朱印です。

大勧進萬善堂・御朱印02

善光寺如来の御朱印の値段

  • 300円
不動尊の御朱印

同じく中央部に墨書きで「不動尊」と書かれています。

善光寺・大勧進の御朱印の特徴は押印が3箇所あります。

善光寺・大勧進萬善堂・御朱印

不動尊の御朱印の値段

  • 300円

 

御朱印は2種類!とご紹介しましたが、実は、2018年から、新たに1種類が加わっています。

詳しくは、当サイトの以下のページ↓をご覧ください!

長野・善光寺の御朱印の種類(限定含む)・授与時間(営業時間)・値段・授与場所・混雑状況

大勧進・貫主さまからの「お数珠頂戴~

大勧進の住職は、「貫主(かんす)」と呼ばれています。

主に天台宗の住職のことを「貫主」と言うのです。

「大勧進」の住職である貫主は、「大本願」の住職とともに、善光寺の住職を兼任しています。

そして、善光寺・大勧進の住職は、天台宗の比叡山延暦寺からの推挙によって決められるのが習わしとなっています。

住職らは毎朝、お朝事(おあさじ)という法要のために、善光寺の本堂へ向かいます。

それぞれの住職が「大勧進」また「大本願」から本堂へ向う時に、参詣者たちは、本堂前の参道に列を作ってひざまずきます。

これは「お数珠頂戴(おじゅずちょうだい)」と呼ばれるもので、住職らの持っている数珠で、頭をぽんと叩いてもらえるのです。

この行為は無言の説法とされ、お数珠を頂戴すると功徳を得ることができます。

「大勧進」と「大本願」の住職それぞれの本堂との往復時に行われるので、1日に4回、「お数珠頂戴」できるチャンスがあります。

毎日のお朝事は、内陣の拝観ができる1時間後に行われるようです。

日の入りによって時間が異なるので、善光寺公式ホームページで確認してから行くとよいでしょう。ちなみに、雨の日でも「お数珠頂戴」はやっていただけるようです。

「大勧進」、「大本願」のどちらの住職から「お数珠頂戴」したか、よくみれば分かります。

「大勧進」の男性の貫主、「大本願」は女性の上人です。

善光寺・大勧進の拝観時間と拝観料金

大勧進の事務所受付時間は8時30分~14時30分です。

15:00頃には御朱印などを授かる事ができなくなってしまうようです。

境内の拝観は自由ですが、宝物館は200円の料金がかかります。

善光寺・大勧進「宝物館」

大勧進には、善光寺に関するたくさんの史料、宝物が保管されています。

3000点以上にもなる貴重な史料の中には、鉄製の涅槃像、薬師如来像などの仏像や、日本で最も古い設計図といわれる善光寺の伽藍造営図、皇室や徳川に関するものなど様々なものがあります。

宝物館には、約150点の史料が時に入れ替えられて展示されています。

また、もともとは「位牌堂」に置かれていた武田信玄と上杉謙信の位牌が、現在は宝物館で並べて置かれています。

2人の武将は、善光寺ゆかりの武将で、とくに武田信玄は信州善光寺を、甲斐の国に移したことで知られています。

宝物館の拝観料

  • 大人200円
  • 中・高校生100円
  • 小学生は50円

 茶席とのセット券
4~10月の日曜と祝日には、茶席とのセット券が500円で販売されています。

宝物館の営業時間(拝観可能時間)

  • 8時~14時30分
定休日(休館日)

  • 年中無休

以上でご紹介した拝観料などは、2018年6月現在の情報です。
変更になっている場合がありますので、最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

善光寺の参拝に歩き疲れたら「紫雲閣」でひと休み

紫雲閣は、1996(平成8)年に建てられた客殿で、1998(平成10)年に長野で開かれた冬季オリンピックの時にはたくさんの外国からのお客様をお迎えしました。

200畳の広々とした和室で、約500人の人が入ることができるそうです。

この広い和室では、現在仏前式の結婚式が開かれたり、お茶会などが催されたりしています。

4月~10月の日曜、祝日には一般の参拝者もこちらでお抹茶をいただくこともできます。

大勧進入り口前の池に突きだしたように建てられており、紫雲閣の中から放生池や、善光寺の山門を眺められます。

善光寺・大勧進へのお問い合わせ先「住所・電話番号・定休日・URL」

  • 住所:〒380‐8501 長野市元善町492
  • 電話番号:026-234-0001(大勧進 事務局)
  • 営業時間(受付時間)
    ・8時30分~14時30分
    ・12月31日のみ:9時30分~14時
  • 定休日:年中無休
  • URL:http://www.daikanjin.jp/
善光寺・大勧進の場所

善光寺・大勧進は善光寺・本堂の前方の「山門」の向かって左脇にあります。

スポンサードリンク -Sponsored Link-

    

当サイトの内容には一部、専門性のある掲載があり、これらは信頼できる情報源を複数参照し確かな情報を掲載しているつもりです。万が一、内容に誤りがございましたらお問い合わせにて承っております。また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。

関連コンテンツ